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もう、久々なんて言いたくなかったんですが…久々、です!!
心境が落ち着かなくていろいろゴタッてました!
はい…なるべくがんばります!!
本当に後少しなのに…まだまだですナ。
久々にサザン国の野郎どもを書けて嬉しいですw
けど…口調どんなだったかなww
では、読む前の注意事項いきます!!
・男主人公。
・これから書く本編へ繋がる鍵となる章です。
・漢字の間違えとか文とか気にしない。
・主は文章能力はないからね?(´∀`)
・背景の絵写的な要素少なめ。
・↑だから心で、感じやがRE。
・うん、これはもうお話っていきだ、小説ではないNAI♪
・↑それでも誤字脱字教えてくだされば嬉しいです。
・感想嬉しスw
・これ、フィクションね(・∀・)
・そんでもって、読んだ事妄想して頭で具現化する 能力 !! コレ大事。
以上を守れる方は、下記から22-1お楽しみください
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サザン国。城の肌が光に生える白を暗がりに染める頃。リバリー国の王、リバティ王様とその付人である、タキが空から降ってきて、直ぐに国へと帰ってしまってから数日が立つ。
夕食を済ませ、フレイム王を使用人10人が見送った後、その中の1人である背の小さなイリスが目を細めた。手には、小さな小包みを持っている。
「焼けた匂いがする…」
言ったイリスの顔を覗きながら、業はにやりと笑む。
「肉が食い足りなかったのか?」
冗談交じりで言ったその言葉に反応せず、イリスはただ冷静に空を見つめていた。暗がりの中に、微かだが遠くの方から赤い光が見える。町医者、ベラの隣にいたアーチもうーんと喉を唸らし腕を組んだ。指で四角形を作り片目を閉じてその先を見つめる。
「そーだねぇ…この絵、史上最悪の地獄絵図ってとこかな。こんな空見てたら、僕の感覚が狂うよ。ね? ねーさん」
「なーにが姉さんだよ。しかし…本当に嫌な空だね」
顔をしかめるベラに続き、ヒメも深く頷いた。
「うん。とっても悲しい…きっと何か起こる」
「そうですね…僕もそう思います」
ヒメの言葉に冷も口を開いていた。彼らの後に、茶紀も続ける。
「タキ君を送った後…スワンナも帰ってきてないけど…」
「無事を祈るしかねぇな」
昼間の庭仕事に疲れているダリアンは、生欠伸を濡らしながらそう答えた。重い鎧を身に着けている、城の門番兵、ソウチクは聞きながら首を傾げた。
「スワンナは無事でも…我々は大丈夫だろうか?」
「どういうことだよ」
意味の解らなかった業が問う。それに答えるのは、言ったソウチクではなくこのサザン国の大切な祠、水の祠を祀る巫女、カモミルラだった。
「獣王が騒いでる。なにかあるかも…しれない」
「そういえば、獣達の声が聞こえない」
話し合う皆の中で、浮かない表情でいたイリスはしかめっ面でいた。
「戦争が起こったからよ」
「イリス…おまえ、まだそのこと思ってたのかよ」
「いいえ、イリスの言うとおりだわ。」
反感した業にカモミルラは続ける。
「双子の勇者の伝説以来、人々の中に町を襲う戦争があったとしても、国同士の争いはなかった」
「だけどねぇ…僕らしか知らないんでしょ? イッシュ建国の伝説」
アーチの言った言葉にヒメは続ける。
「そう…私たちしか解んないんだよ。どんなに私たちが叫んでも、空には届かない」
「大体、今は戦争起こしゃ両者みんな死んじまうんだ」
ダリアンの言葉に不思議そうに業は茶紀を見る。察した茶紀は言い辛そうに眉間にしわを寄せた。
「戦争を起こした町は全部消えてるんだ。跡形もなく…ね」
「そんなっ!!?」
じゃあ、タキもあのジャローダも皆死んじまうおってことなのか?!
信じられない、と業は必死に声を張る。
「でも…もうこの世界に勇者なんていねぇだろ!? だったら」
「だったらタキ君かリバティ王様が勇者になれるかも…って言いたいんだね。だけど、多分それは無理だと思う」
「どーしてだよ?! 悪いのは全部ディスコード王だろ?!」
熱くなっている業に、冷はまあまあと声を掛けあやして見せる。それを見ながらカモミルラは続ける。
「そのタキとかいう子…あの子には、確かに勇者になる素質がある。獣王もそう感じてる。けど、今のその子には勝利の力がない」
「それは…ビクティニのことだね」
知っていると穏やかな声で話す茶紀にカモミルラは視線を寄せた。
「僕ら人間が今まで戦いで勝ってこれたのも、みんなその獣のおかげなんだ。もしビクティニがタキ君の近くにいてくれたら…」
「近くにいるだけじゃ駄目。一緒に戦わないと」
「とにかく! 悲しいことだけどリバリー国は滅びるってことよ」
きっぱりそう言い、小包み片手に皆の輪から離れていったのは、一番戦争を反対していたイリスだった。それでも冷たい態度のイリスに業はいつも以上に腹が立ち、自分をあやしていた冷を押し切ってイリスの背中に声をぶつけた。
「お前っ! 心配じゃないのかよ!?」
「アタシは、戦争はしないでって止めたわ。この戦いだって、ビクティニが関わってる。なら、タキは多分大丈夫よ。傍にビクティニがいるもの。タキがイッシュの新しい勇者だ、とかレシラムもゼクロムも認めてくれるんじゃない?」
最後に言ったイリスの言葉に業はカチンと来て、思わずそのままイリスに殴りかかろうとした。だが、それを分かっているのは面倒見のいい冷。背後からやってきて業を羽交い絞めすると茶紀を呼ぶ。
「そんなに怒らないでください。僕らの仲じゃないですか…茶紀! まだ仕事が終わってないんでしょう? 僕らもお手伝いしますよ」
「ああぁ?! 勝手に決めんなよ冷っ!!」
駄々をこねる子供の様に暴れる業を引っ張りながら冷は茶紀の部屋へと歩みだした。茶紀は、そんな二人とさっきの冷の言葉に少し安心する。
イリスは、強がってるだけだ。タキだって、国のことだって本当は凄く心配なんだってこと…冷も皆も、業以外は分かっているみたいでほっとした。茶紀は、皆に挨拶するとそのまま冷と業を追って走り出した。
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自分が冷たい言葉を言った後、皆はどんな顔をしていたんだろう。柄にもなく変なことを考えてしまう。イリスは、小包みを片手にサザン国内の門を開いた。ここは、サザン国や街から少し離れにある場所。ここからしか、外部の人間は侵入できないようになっている。
そして、その門を護っているのがソウチクとイリスの父、ヒオウギだった。ヒオウギは、毎晩、皆で出る夕食に参加しない。それほど、門を護ることに命を懸けているのだ。だから、こうしてイリスが毎日食事を持っていく。
門は幾つもの鉄の棒からなっていて、いつもその外側にヒオウギは黙って座っていた。今日もいつも通りそこに座っている。
「お父さん、食事持ってきた」
イリスの声を聞いたヒオウギは、むくりと立ち上がり赤い球からオノノクスを出現させた。目で合図を送れば、ヒオウギに代わってオノノクスがその場を護る体制に入る。ヒオウギは、イリスに近づくと小包みを貰い微笑した。
「また業とでも喧嘩したのか?」
「…別に。何もないわ」
「嘘をつけ。お前は、すぐに顔に出るからな」
言いながらヒオウギは、小包みの中を開けた。中からは、美味しそうなサンドウィッチが出てくる。それを一口頬張るヒオウギの前で、イリスは悲しそうに自分の体を抱きしめた。
「リバリー国…大丈夫だと思う?」
「ああ、前に来てた若造が気になるのか? 優しそうで揺らぐことのない堅い心を持っていたな。お前には勿体ない…」
「そっ!!? そういうんじゃないもん!! 私はタキじゃなくて、リバリー国全部が消えるんじゃないかって心配なだけよ」
頬を赤らめながら必死で反対するイリスに、ヒオウギもそれ以上言おうとはしなかった。食事をするヒオウギは、自分の代わりに門を護るオノノクスを見つめ続ける。
「我ら家族は…皆、あの塔から追い出された。それを行ったのもディスコードだ。幼い頃から竜と共に暮らしてきたお前には…人間の起こす戦争というものを嫌うのは解る。しかし、それに慣れるのも大切だ」
「慣れれたらこんな思いしないわよ」
「はっはっ! そうだな。好きな人間が危ういのだ。尚更だろう」
「もう…! 違うって言ってるじゃない」
しつこい、と背中を叩かれればヒオウギは苦しそうに咳き込む。食べていたものが一気に喉を通ったので咽てしまったのだろう。
「私はアイツの事、勇者になれるだなんて思ってないもん。それに…塗り替えられた伝説の中で、タキの事……偽りの勇者なんかにしたくない」
恥ずかしそうに最後に小声でそう言ったイリスを見て、ヒオウギは改めて彼女が彼を思っていることを知った。伝説の竜神を塔に誘い、いつも竜を見ていた頃は確かイリスが6歳の頃だろう。いつの間に、あんなに人間は好きにならないだろう、と思っていた子がこんなに成長している。
私は、いつでも侵入を許さない門番をしていた。それでも、ディスコード…奴の侵入は許してしまった。そのせいで、イッシュ建国の伝説も書き換えられ、私もイリスも塔を追い出されたのだ。
ヒオウギは食べ終わった小包みを綺麗に包み、イリスに手渡しながらそっと頭を撫でた。驚いたイリスの二つ縛りの髪がふわんと揺れる。
「イッシュの勇者はもういないが…その代わりに竜達がいる。若者はどんなに足掻いてもこの世では勇者にはなれん。奴が生きられるかは分からないが、きっと大丈夫だよ、イリス」
「父さん…」
瞳を潤ませながらイリスはヒオウギの手を強く握った。今は無事を祈る事しか出来ない。きっと、強気になっちゃうのもタキやリバリー国の人々が死んでほしくないから。何もできない自分がムカつくから。
俯くイリスを横目に、ヒオウギはオノノクスの体を撫でた。気持ち良さそうにヒオウギの手に頬を摺り寄せる
「なんで君は嬉しそうなの?」
男の声が聞こえて、ヒオウギはその鋭い瞳をさらに尖らせた。ここには、イリスとヒオウギしかいない。侵入者だ。声の主は、少し前に立っていた。黒いマントを身に着け、黒い帽子を顔が見えないほど深く被っている。
「貴様…何処の者だ」
ヒオウギがそう叫ぶと、黒マントの男の周りに獣達が沢山姿を現す。男は、ヒオウギなど眼中にないようで何度もオノノクスに声をかけてきた。
「ねえ…君は苦しくないの? 本当は自由になりたいんでしょ?」
男の言葉に、オノノクスは唸り声を上げた。すると、黒マントの男が深く被る帽子の中で頬に滴が流れているのに気が付く。男はそれを拭った。
「君は自分がそこにある理由が分からなくなってるだけだ…人間に支配され過ぎて。だからね」
黒マントの男は、言いながら苦しそうに胸を押さえていた。マントから見えたその腕には包帯が巻かれてある。傷を負っているのだろうか。ただの旅人だったのか?
そう思うヒオウギとは裏腹にイリスは小包みを地面に置くと大きく息を吸った。
「気を付けて! コイツ…なんかおかしい」
言いながらイリスは、ヒオウギとオノノクスを門の中から見ていた。そして、男に視点を置く前にその男の怒鳴り声に振り向かされた。黒マントの男は、その細い指をヒオウギに指す。
「『僕が皆! 解放してみせる!!』」
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サザン国の庭の方では、もう夜なのにヒメとダリアン、ドリュウズが花を植えていた。
「まったく! なんで目標数まで花も植えれねぇんだ」
ぶつぶつと文句を言いながらも、ダリアンはミニスコップを片手に眠っている花々を植えていく。その作業の速さは、流石のもので30秒も掛からず次々と植えていく。一方のヒメはゆっくり植えているのでまだ二つしか植え終えていなかった。
気が付いたダリアンは、夜の空に声を張り上げる。
「しゃんと手を動かせッ!! 何時まで経っても終わらんぞ!!」
「ふぇっ…だって、眠いからぁ……」
ふぁっと欠伸をしてみせるヒメにダリアンは両手で頭を欠き、脳内をフル回転させながら続ける。
「俺だって眠いんだっ! もう、お前が明るい時に空だのなんだのとサボるからこうなってしまったんだろう」
「ねぇ…ダリアン。あれ見て」
話を聞いていなかったのか、ヒメは門の上を指差していた。ここでまた、怒鳴れば泣き出して時間の無駄になる。
「どれ、なんだ」
溜息をつきながらヒメの指差す方向を見た時、そこにいたのは黒いマントに身を包んだ青年と沢山の獣達だった。
21-2に続く…
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October 10
学生
出身:シンオウ地方 コトブキシティ
ゲームや漫画好き。物語の構想を練るのが好物。←または捻る。←の作業時はとにかく変人になる。アップルティーが好きでチーズが嫌い。自分でよーさんとニックネームを付けている、なんか寂しい人。
▼スタ
September 20
学生
出身:シンオウ地方 ハクタイシティ
いつも物語の感想や間違えを指摘してくれる、代珠の心強いお友達。ホムペ等を作ってくださっています。好きなものはお猿。トラウマは、多分ゴリチュウです。
お気軽にこちらへお返事を…
→kokoyozuyozu@mail.goo.ne.jp