忍者ブログ
日記,ポケモンアレンジ小説中心に更新中のブログサイトです! ※This site is Japanese only.
[526]  [525]  [524]  [523]  [522]  [521]  [520]  [519]  [518]  [517]  [516
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今回のお話は、今までにないギャグ回?なのかもしれません。
昨夜徹夜して頑張りました!
どうぞ、楽しんで読んでください(^-^)
そして……
ビク編と○○編で分ける予定でしたが、分けないで合体させます。
前回ビク編を読んでくださっていた方々は、①から読んでください。
ビクとのお話はまったく変わりません。



では、読む前の注意事項いきます!!
・男主人公。
・これから書く本編へ繋がる鍵となる章です。
・漢字の間違えとか文とか気にしない。
・主は文章能力はないからね?(´∀`)
・背景の絵写的な要素少なめ。
・↑だから心で、感じやがRE。
・うん、これはもうお話っていきだ、小説ではないNAI♪
・感想嬉しスw
・これ、フィクションね(・∀・)
・そんでもって、読んだ事妄想して頭で具現化する 能力 !! コレ大事。


以上を守れる方は、下記から6お楽しみください。



======


 リバリー国。その王国は、この地方の地図の右下に位置する自然豊かな王国。どの王国よりも日常に必要な道具が特化され、人間と獣が住みやすいよう皆が皆、力を合わせて何年もの時間をかけて作りだした王国。
 しかし、現実的にはまだまだ人間と獣が共存する世界を作りだすのは不可能で、それそっちのけでリバリー国の技術を盗もうとやってくる他国のスパイは多かった。 


 正午を迎えたリバリー国内。城の周りには、数人の兵が獣を連れて城外を見回りしていた。その様子を城内の王の部屋でこっそりと見守るタキ。横目で窓を見つめると、直ぐに王様の煌びやかな机の前に立ち、持っていた厚い書類を渡しながら話し出す。

「今回の海を渡るための『船』の計画の事を以前にお話したと思いますが…」

「ああ、憶えておるぞ」

 返事を聞きながらタキは、書類の何枚かを机の上に並べ大きな船の図を指差す。

「船は無事に完成し、実際に海を渡らせてみたそうです。問題になっていた木材の重み、水漏れなども無事に成功したと街の人々は歓喜で溢れておりました」

「それはそれは…嬉しいことだ。タキよ、お主も本当は心躍っていたのではないか?」

「はい…この企画には俺も……獣とゆったり海を渡れるなんて今までに想像もつかない事でしたので…」

 頬を赤らめて恥ずかしそうにタキは言う。そして、大きく咳払いすると机の書類を片付けて、また何枚かの紙をぺらぺらと捲った。また窓を横目で見ながら…

「これから船は、旅人や遠くの王国への物資流入などに使われる予定です。そして、これは大事な話です
が…以前に大怪我を負った獣の事です」

「ほう、そういえば…その後、目覚めたはいいが元気がないと聞くな…」

「はい、今は療養をさせております。ですが中々…怪我は治ったのですが元気がなくて……やはりここに来る前に人間が何かしたのでしょうか…」

「そうじゃな…我々もその獣の事をもっと知るべきなのかもしれん。タキよ、明日後日までにあの獣の名を調べてくれぬか? まずはそこからじゃろう」

「任せてください。得意分野です」

 にこっと笑うとタキは書類を片手に王様にお辞儀をした。

「では王様、俺はこれで失礼します。後で紅茶を運ばせに執事を呼びますので…」

「おお、たのんだぞ」

「失礼しました」

 挨拶を交わし、王の部屋を出るとタキは書類を片手に大きな廊下を歩きだした。余った片手で服についた小さなマイクの様な物を口に近付ける。よく見れば右耳にイヤホンを身に着けていた。

「……レイン?」

 小声で小型マイクに向かって親友、レインの名前を呼ぶ。その声に反応したのかイヤホンからレインの声が流れてきた。

「タキかい?」

「うん、そうだよ」

 通じた事を確認しながら、タキは書類をしまいに保管室へと向かっていた。腰にぶら下げていた鍵を手前に持ってきて扉を開けると、書類を棚にしまう。少し疲れたのか溜息を漏らすと、タキは腕を組んでマイクに話し出す。

「2週間前に突然やってきた人いたでしょ?」

「ああ…名前忘れたけど、顔は覚えてるよ。金髪に緑の瞳、大柄な男だ。パートナーの獣は、ギガイアス」

「ギガイアス…岩タイプかぁ…」

 やられた、と頭を押さえたタキは保管室を出る。そして、口をきつく締めてからまた溜息をした。

「レイン、庭園の花壇の下に奴は潜ってた。きっとあそこだけ造花だったんだな」

「そうか、わかった。やっぱり開発されたてのコレ、持ってて正解だったね。じゃ、僕は先に行ってるよ!」

 電気の通る音が数秒するとレインの声が聞こえなくなった。先に行ったら駄目だろ。レインのエンブオーは炎タイプなのに…
 タキは、保管室の前から急いで庭園へと走り出した。




===




 庭園の近くには丁度、クジャもいるはずだ。今日と明日は、友達のチラーミィ達と歌の会を開くとかビクが教えてくれた。広間を抜けて廊下を走っていると、チラーミィ達の歌声が庭に響いている。
 だが、クジャの歌声だけは聞こえなかった。眠くなって先に家に帰ったのだろうか?
 タキは、庭で話を作って合唱しているチラーミィの一人に声をかけた。

「なあ、いつも君たちと遊んでるジャローダを見なかったか? ちょっと緊急事態なんだけど…」

「ミィ?」

「ミィ! チラチー!」

 一人がこっちを見て、指を指して来た。やわらかい尻尾を揺らしながらニヤニヤとタキを見つめている。不思議そうにその光景を見ていたタキは、心の中でなにか伝えたいのか、 と問いかけていた。
 すると、急に視界が暗くなる。眼だけを覆うそれは、前にも一度やられた事があったので、自分の視界をさえぎる者の正体をタキはよく知っていた。

「クぅージャ!」

 だぁれだ? 
 …と言っているのだろう。鳴き声で解るその主の名前をタキは眼を覆う蔓を握って答えた。

「ジャローダだろ」

 答えた瞬間、眼を覆っていた蔦が体に絡まり、真後ろに素早く体を持っていかれ、背中にクジャの体が当たったと同時に嬉しそうなクジャの顔がタキの頭に被さった。それを見ていたチラーミィ達は、両手を上げて嬉しそうに跳ねまわっていた。まるで、してやったり、という感じだ。
 その光景を見て大きな溜息をつくと、タキは苦しい体制ながらもクジャを後ろ目で見上げた。

「ジャローダ! 仕事っ」

「チラーミぃ! チラ!」

「チラチー」

 きゃあきゃあと騒ぐチラーミィ達。小さな手や尻尾で顔を隠して何かを言いあっている。こういう時に、ビクがいればとか思うよ。タキがそう思っていれば、クジャも頬を赤くして眼をぎゅっと瞑っていた。

「具合でも悪いのか?」

「チラぁ?!」

 クジャに優しく問いかければ、チラーミィの一人が間抜けな顔をして口をあんぐり開いていた。その声に少し驚いていると、眼の前に2匹チラーミィがやってくる。一方が後ろを向いて、もう一方が後ろからぎゅっとそのチラーミィを抱きしめる。そして、後ろを向いていたチラーミィが振り返ってジッとチラーミィを見つめると、いきなり眼の前から抱き合ってキスをした。
 そして、その2匹を囲んでいたチラーミィ達が集まってチーチーと鳴いている。何が言いたいんだろうか? タキは、チラーミィを無視してクジャを見つめた。早くレインのところへ行かないと。しかし、次にクジャを見た瞬間、何故かクジャは目尻に涙を溜めていた。ぎょっとしたタキは、何がなんだか解らなくなって何も言えなくなってしまった。

「チーラぁ…」

「ミミィー…」

 あーあー…泣かせた、とか言ってるんだろう。今はタキにも理解出来た。クジャの鼻をすする音が聞こえ、体に絡んでいた蔓が緩んだのを見てタキは後ろを振り向いた。クジャの鼻先にタキの顔があり、クジャは涙を溜めたその眼でボッと頬を赤らめるとまたぎゅっと眼を閉じた。タキの口が開き、クジャの鼻に息がかかるとぼろりと涙を流す。

「っあー…もう。クジャ、まだ遊びたいのは解るけど、今城内に他国のスパイが潜入しててレインが危ないんだ。早く助けに行かないと…」

「ク…ジゃ?」

 眼を丸くしてタキを見つめるクジャ。驚いているようだ。無理もない、レイン達が危ないし、なにしろ自分達が遊んでいた庭の近くにスパイがいたんだ。タキは真剣な顔でクジャの蔦を両手でぎゅっと握る。

「スパイはこの庭の裏側にある庭園の花壇の下にいる。直ぐに行こう!」

 タキの言葉にぷるぷると体を震わせるクジャ。怖いのかな? いや、俺たちは戦い慣れてる。きっと、俺たち皆を騙していたスパイを許せないんだな。

「クジャ! 頑張って国を護るぞ!」

「クジャあああああー!」

 気合を入れ直してタキはクジャと共に庭を出て廊下を走りだした。走っていれば、いつもよりクジャの動きが素早いようにも感じる。やっぱさっき気合を入れ直したからだな。うん、『体術入門発声編』を昨晩のうちに読んでおいて正解だった。
 廊下を渡って広間まで走ると、タキは小窓から体をのめりだし庭園へと向かう。その後を追って、クジャが長い体で窓へするりと入る。
 庭園の真ん中にある噴水を過ぎて花壇を見つけると、やはりさっき王の部屋で見たとおり、隠し通路があった。

「よくこんなの作れたよな…」

 自分が旅に出ていて居ない間に作ったとしか思えない。もしかしたら、スパイは数人いるのかもしれないな。

「クジャ、いいか? バレない様に行こ…」

 眼の前に風がびゅっと吹いたと思うと、タキの眼の前にはもうクジャの姿がなかった。タキは、顔を真っ青にして隠し通路の階段を駆け降りる。クジャが言うこと聞いてくれなかった…反抗期なんだろうか。
 急いで来てみれば、案の定、レインとエンブオーは苦戦していたようだ。階段を降りてきたタキにレインは気がつくと助かった、という顔でこちらを見ていた。

「タキ、待ってたよ!」

「ああ! 遅くなってごめん」

 でもな…ごめん、レイン。クジャがどこかに消えたんだ……なんてことは、この危険な時に言ってられませんですよね。けど、クジャは本当にどこに行ってしまったんだろう。タキはレインの元に行くと眼の前のギガイアスと金髪の男を見た。金髪の男は、タキに不敵に笑って見せた。

「王の秘書か? こりゃ、本当に生かして返せないな」

「それは、俺の台詞だ。アンタの故郷の国名を教えてもらおうか」

 冷静な顔のタキとレインを見て、狂ったように大笑いすると男は口の両端を上げた。

「ドリフト国だ」

「ドリフト国…確か、王の名前はディスコード」

 男は王の名を聞いて喉を詰まらせると、冷汗をかきながらニヤリと微笑んだ。

「そうだ。我ら王の名は、ディスコード王。流石、リバティ王の付人。まだガキだっていうのに良く出来てるな」

「どうも」

「だが…名を教えたんだ。生きて帰れると思うなよガキ共! ギガイアス!」

 男に名を呼ばれたギガイアスは、重たい岩の体で頭上高くまで跳ねると、一気に地面へと落下してきた。勢いよく落下してきたギガイアスの足元から地面にひびが入り地面に裂け目が出来ていく。足元が歪んだせいで、レインのエンブオーは体制を崩してしまった。
 タキとレインの足場もひびが入って危ない状況だ。レインはキッと相手を睨むとギガイアスに指を指した。

「エンブオー! 火炎放射!」

 指示されたエンブオーはもろくなった足場に体重を掛けて体制を立て直し、大きな口で息を吸い込むと燃え盛る炎をギガイアスへと放った。しかし、ギガイアスは身震いをしただけで何もダメージを受けていなかった。

「やっぱり…炎技じゃ駄目なんだ…」

 レインの一言で、タキは眉をしかめた。そうだ、クジャさえいれば…炎タイプの技とはいえ、ギガイアスにも少しずつダメージは与えられているはず。それの御蔭で、特性の頑丈、一撃必殺の無効も防げる。後は、本当にクジャが草タイプの技を出せばいいだけなのに…
 相手のギガイアスは、エンブオーにとっしん攻撃を食らわせて大きなダメージを与えている。これでは、本当に負けてしまう。と、思っていたら男の後ろをゆらりと影が蠢いた。眼を細めてよく見てみれば、そこにはクジャの姿が見える。だが、少し様子がおかしい…とても怒っている気がする。

「クジャぁぁー!」

「な、なんだ?!」

 男が振り向いたと同時に、クジャは大きな尻尾で金髪の男の頬を叩いた。男の体は宙へ舞って大きな音を立てて地面に叩きつけられる。その姿を見たレインとエンブオーは、やっと来た、と顔を見合わせる。タキも嬉しくなってクジャに手を振った。

「おーい! ジャローダ! 何処行ってたんだよ!」

 タキの声を聞くなり、クジャはびくっと反応するとまた目尻に涙を浮かべた。そして、クジャは眼を見開くとギガイアスと金髪の男を睨んだ。レインもその姿に驚いてタキにこっそり耳打ちする。

「タキ…ジャローダになにかしたのかい?」

「いや…それは…」

 それが解れば苦労しないよ。タキは今日何度目か解らない溜息をついた。一方、クジャはタキの指示も待たずに荒れ狂ったように、自分の尻尾でねちねちと相手を痛めつけている。一体全体…クジャに何があったのやら…
 そうこう考えているうちに、クジャは長い体をしならせて相手に尻尾を振りあげた。すると、たちまち周りに緑の風が吹きあがりギガイアスと男を巻き込んだ。台風の様な風は、隠し通路の室内をも破壊していく。レインは、エンブオーを赤い球に入れるとタキの腕を掴んで出口まで走りだした。引っ張られながらも、タキはレインの表情を覗う。
 やっぱり、呆れているみたいだった。レインは、走りながらも話し出した。

「なんでジャローダが怒ってるのか知らないけど…攻撃の指示はちゃんと自分でしないと駄目じゃないか。しかもこんな…もろいのか頑丈なのかも解らない作りの地下室で、リーフストームなんて大技…」

 まったくもって、その通りです。レインの言う事が真実なので何も言えない。レインと共に出口付近まで行くと、クジャも素早くタキ達を追い掛けて先に出口から脱出した。



==



 庭園へ出た。クジャが瀕死状態のギガイアスとそのパートナーである男を自分の蔦に絡ませていた。タキは、誇らしげなすっきりしたような顔のクジャの元へ行き、金髪の男の腕を背に回して縄で縛りつける。 捕まえた事をレインにも見せると、レインが眼でクジャとタキを見つめていた。謝れ、と言っているようにも見える。タキは、クジャの目の前に立つと少し照れながら頭を下げた。

「あの…よく解らないけど、怒らせてゴメンナサイ」

 頭を下げて謝罪してきたタキにオロオロしながらクジャは空を見上げると、何やら決意した顔でタキの頭をつついた。これは、許してくれるってことなのかな? タキがゆっくり顔を上げると、瞬間、クジャはタキの口元に自分の口を重ねた。
 突然の出来事に理解できないまま顔が赤くなっていくのが分かる。レインも見て見ぬふりをしていた。

「ぐぉっ…ごっふぉん!!!」

 頭上に響いた咳払いに、タキとクジャはびくりと体を震わせた。一緒になって上を見上げれば、庭園の真上の階にいる王様が窓からこちらを見ているのを発見する。王は、しばらく咳払いをすると顎に手を当てて何か考えだした。 

「ゴホンっ…ああ、今日もリバリーは平和じゃのぉ」

「ぶっ」

 キスを見ていたのを必死に隠す王様を見て、タキの後ろにいたレインが声を殺して息を吹きだした。笑いを堪える声が聞こえて、嫌でも今自分の身に何が起こったのかを実感する。恥ずかしそうに顔を両手で隠して俯くタキ。それを見て、クジャは自分の蔦で両目を隠すとぶんぶんと顔を横にふって恥ずかしさを紛らわしていた。

「ところでタキよ…」

 王様は一呼吸すると、地面から草木をとおりこして土が見える荒れ果てた庭園を見回す。

「紅茶はまだかの?」

「あ…」

 自分で執事に後で持って行かせると言っておきながら、すっかり忘れてしまっていた。タキは大声ですいません、と言うとクジャを赤い球の中にしまい急いで食堂へと向かった。残ったレインにも王様は話しかける。

「レインよ、この庭…何があったのかタキと説明しにきなさい」

「はい、王様」

 そういうと、レインは一礼して庭園を後にタキの後を追った。タキを追い掛けながら、レインはくすくす笑う。

「昔からジャローダって押すタイプだったかも…」

 昔もずっとタキにべったりだったクジャ。想いは昔から…恋、だったのかな?
 今日の彼らを見ていたら、人間と獣の共存の日も近いのかもしれないとか思ってしまうよ。




===




 暗がりの空に浮かぶようにして立つ城。その城の中には、ガーディを横に従えたグロウがいた。その目の前には、マントを付けた男が窓の外を見ていた。グロウは後ろ向きの彼に話し出す。

「今回のお買い上げ、本当にありがとうございました」

 丁寧に言ったその言葉はまるでグロウのものではないように感じる程で、寒気がしてくる。

「2000万もする獣をあの子は買ったのですか…」

「はい、買った獣は誰かにやってましたが…」

 グロウは言い辛そうに男に言うが、男は少し笑ってみせると続ける。

「それほど気にはならなかったのでしょう。」

「ディスコードの王様もなにか欲しい獣や金塊、情報とかありますかい?」

「そうだな…沢山いて困りますね」

 そう言うと、ディスコード王はグロウの方を向いた。グロウは、その男の前で跪いている。

「そうだ。そういえば…敵国の情報が欲しい」

「それなら…良い情報がありますよ。でも、取引が必要です」

「ほう…何が欲しいのです?」

 グロウの言葉に声を漏らすディスコード王。グロウは笑んでいた表情を無にし、真剣にディスコード王の瞳を見た。

「俺に兵部隊長の座をください」

 王は眼を瞑り不敵に喉で笑うと、羽織っていたマントをばさりとはらった。

「いいでしょう」

「ありがとうございます」

「それで…貴方の言う良い情報とはなんですか?」

 膝まずいたグロウは立ちあがると王の眼をしっかり見て答えた。

「リバリー国の王、リバティ王が勝利をもたらすと言われる幻の獣、ビクティニを手に入れたという情報です」

「なんだと?!」

 驚くディスコード王にグロウは続ける。

「リバティ王と言えば、貴方が人間と獣それぞれの自由のために同盟を結ぼうという誘いを断った方ですよね?」

「ああ、そうです。私がそう言っているのに、リバティ王やあの王は、人間と獣は共存して生きていける、だのと戯言を言ってはおかしな理想を持ち続けているのです。きっと、ビクティニを手にしたのも私たちの国を滅ぼす為でしょう」

 ディスコード王はギリッと自分の爪を噛むと手を叩いた。すると扉から7人の長い帽子を被った老人が現れた。ディスコード王は、険悪な様子で荒々と声を上げた。

「賢者達よ! リバリー国の王、リバティ王に我が国のパーティへの招待状を出すのだ! 見ているのですリバティ王。私の理想世界が正しい事を解らせてあげましょう」


 7話に続く…

拍手[3回]

PR
☣ブログ内作品☣
☣更新日時☣
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
☣プロフィール☣
HN:
代珠
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
▼代珠(よず)
October 10
  学生
出身:シンオウ地方 コトブキシティ

ゲームや漫画好き。物語の構想を練るのが好物。←または捻る。←の作業時はとにかく変人になる。アップルティーが好きでチーズが嫌い。自分でよーさんとニックネームを付けている、なんか寂しい人。


▼スタ
September 20
  学生
出身:シンオウ地方 ハクタイシティ

 いつも物語の感想や間違えを指摘してくれる、代珠の心強いお友達。ホムペ等を作ってくださっています。好きなものはお猿。トラウマは、多分ゴリチュウです。
☣メールフォーム☣
感想・連絡・用事のある方は
お気軽にこちらへお返事を…
→kokoyozuyozu@mail.goo.ne.jp
忍者ブログ [PR]