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二度目更新!! 頑張ってます、私…
あ、ここで言っておきます! ビク編と○○編で分ける予定でしたが、分けないで合体させます。
前回ビク編を読んでくださっていた方々は、①から読んでください。
ビクとのお話はまったく変わりません。



では、読む前の注意事項いきます!!

・男主人公。
・これから書く本編へ繋がる鍵となる章です。
・漢字の間違えとか文とか気にしない。
・主は文章能力はないからね?(´∀`)
・背景の絵写的な要素少なめ。
・↑だから心で、感じやがRE。
・うん、これはもうお話っていきだ、小説ではないNAI♪
・感想嬉しスw
・これ、フィクションね(・∀・)
・そんでもって、読んだ事妄想して頭で具現化する 能力 !! コレ大事。


 以上を守れる方は、下記から2をお楽しみください。 




======


 湿原にいた昔は色々な奴らと遊んだり、話したり…とにかくはしゃいだもんだ。自分に似た奴も居なかったが、それでも「この湿原で大将になろう」と威張っていた。
 そのうち、湿原に人間共がやってきた。数年前に湿原を襲った奴らとはまた違う人間。オイラは、友達を助けるために人間達に刃向った。結果、捕まって湿原から外の世界に連れてこられてしまった。
オイラを捕まえた人間の男は、毎日酒を飲み散らかし、無理やり女を抱く最低な奴だった。だから、オイラはそいつを炎で燃やしてやった。
 その後、奴から逃げていたオイラに賞金目当ての人間共が群がった。最初に捕まった人間をやったのが村の中だったせいで、オイラは一気に凶悪な獣扱い。勝手にオイラを湿原から引きずりだしたくせに。ムカつくから、炎で燃やしてやった。
 そうして逃げ続けて、またまた人間共が群がった。この人間共もオイラを狙う賞金目当ての人間…だと思っていた。
 だが、急に奴等の仲間の一人が五月蠅い声で「勝利を手にする神様だ」と言い出し、村や町、国に噂が流れた。オイラだって、自分が神様なのか何者なのかは知らない。ただ知ってるのは、この最低な奴らの隣にいるオイラと同じ獣と呼ばれる、それと同じだってこと。

「おい、それって本当なのか?」

「ああ、グロウ。コイツを飼ってたフェルドの奴を知ってんだろ? アイツはこの獣を連れて、一度も負けた事がないんだ。しかも前に古文書で呼んだぜぇ」

「お前が文字なんて読めんのかよ」

 たわけが…。確かにオイラと同じ姿の奴は見た事がない。きっと、もっと遠くにいるんだろう。とても遠くに……。

「こんな炎の化け物どーだっていいぜ! 傍に置いとくだけで呪われそうだ。こんな奴、手に入れるより金をたんまり貰った方が得だ」

 人間の命令で、隣にいたガーディがオイラの前に立つ。よく見れば、このガーディも可哀想な奴だ。悲しそうな目でオイラを見てる。とても苦しそうに…
 きっと、コイツらに色々嫌なことをさせられているんだろう。

(おまえは助かりたいのか?)

 静かにオイラがそう言うと、ガーディは俯きボソリと「怖い」と言った。オイラを仕留めないと、コイツが殺されてしまうらしい。

(そうか…わかった)

 どうせオイラも一人の身だ。いつかは、手強い賞金首に捕まってしまうだろう。ならば、この仲間を救うためにこの命を使おう。そう思い、視界に広がる広大な光景をゆっくり閉ざしていく。その後にきたのは、激しい激痛。


 痛みと首筋の冷たさに気がついた時には、オイラはもう何処か知らない国の店に出されていた。牢の中でただひたすら厭らしい人間共をにらむ。

「おぉ…目が覚めたようだ」

「姿といい、瞳の色といい…まったく見た事の無い獣ですなぁ」

 綺麗に着飾った人間達の眼がオイラに突き刺さる。欲に高ぶったその眼は、今までに見た事がなくて背筋が凍った。

「1万で買いましょう」

「いえ、なら私が3万で買いますわ」

 沢山の人間が一斉に手を挙げて数を言う。一体、何をやってるんだ。

「じゃあ、オレ達が50万で買うぜ」

「50万だと?」

「あれは何者なのだ?」

「では、50万でいいですかな」

 何かが終わったようだ。オイラの目の前に、人間がいなくなっていく。そして、残った人間の隣にはガーディがいた。人間の方はガーディを蹴飛ばして、大きな宝石でも見るようにオイラを見つめてくる。

「よぉ。また会ったなぁ…お前を金にしたら大儲けできた。少し余ったからまた買い取りに来てやったぜ」

 この人間。今度こそオイラが燃やしてやる。オイラは周りに気づかれぬように炎を口に溜めこむ。コイツが目の前で、オイラに手を差し出したら、その時に燃やしてやる。よし、あと少しだ、この人間を殺してガーディと一緒に何処か遠くにでも逃げようか…

「あのぉー! すいません!」

 その声と同時に、男はオイラから眼を放す。くっ…あと少しだったのに。一体誰だ、邪魔をしたのは。

「ここですよね? 勝利を齎す獣のビクティニが売られてるっていうお店」

「あぁ…そうですが……もう、今落札額が50万も行ってしまってですね、これ以上は…」

「50万ですね?」

「はぁ…」

 気の抜けた人間の声が聞こえると、オイラの目の前に立っていた男を押しのけ、少々小柄な少年がひょっこり顔を覗かせた。コイツもさっきの連中よりは綺麗ではないが、旅人としては十分な格好をしている。髪は癖毛のようで顔の周りの毛が跳ね上がっている。茶髪で瞳も茶色。

「君が……ようやく会えたね」

 そいつは言いながらにっこりとオイラを見て微笑む。こんな笑みを見せる人間は、はじめてだ。檻から見るこの人間の姿は、今までのどんな人間よりも温かい。茶髪のそいつは続ける。

「さっき50万で買い取られたって言いましたよね?」

 言いながらオイラから眼を放す。その時、一瞬焦って檻に手をつきそいつに向かって吠えた。すると、そいつはオイラを見てまた微笑んだ。

「その人が50万でビクティニを買い取るなら、俺は1000万で買い取ります」

「いっ、1000万?!!」

 小柄な人間の言葉に圧倒して、一人の人間が眼を丸くした。いや、さっきの最低な人間の方も驚いている。

「わかりました…1000万に変更です」

「な、なんだと?! 俺たちが先だったじゃねぇーか!!」

「…ならば、お客さんには1000万以上出せる金があるのかい」

 話が終わると、最低野郎はそのままガーディを連れて逃げていった。そして、残った小柄な人間がもう一人から鍵をもらうと、オイラのいる檻をすぐに開けてくれた。来たぞ。今までも何度かあるが、こういうパターンはとても悪い。この檻からオイラを掴んで、袋の中に叩きいれる気なんだろう。だけど、この人間は今までの人間と少し違う気もする。
 この人間を信用してもいいのか?

「ん? どうした」

 首を傾げてオイラを見るそいつにそっぽを向くと、そいつは可笑しそうに笑いだした。

「おまえ…っ、伝説の獣のくせに他の獣達と反応はまったく変わらないんだな」

 あまりにも大笑いするから、オイラはコイツの頬を叩いてやった。痛そうにさすりながら、また笑う。何度も、何度も…。
 オイラがキッと眼を細めるとそいつは咳払いしてから、さっきの微笑みで手を差し伸べて来た。

「怖がる事ないよ。恐らく、俺は今までの君のパートナーよりは良い方だと思う」

 よく言う…。

「俺の名前はタキ。お前は、ビクティニだろ? ビクって呼ばせてもらうな」

 勝手に呼べばいい。
 …タキ、とかいう人間はオイラの耳元に口を寄せる。

「実はここだけの話…俺、リバリーって王国の王様の使いなんだ」

 国の召使か…?

「ビクには、俺と一緒にリバリー国の人間とポケモンを護ってもらいたい。勿論、俺も参加するよ。王様は歳取ってるけど、良い人だから大丈夫。ビクにもきっと住みやすい所だよ」

 オイラが人間を護れ…だと?
 変な事を言う。タキの右肩にのり、陰気な店を出るとあの時閉じ去った世界がオイラの瞳に広がる。少し歩くと、大きな水溜りが見えてきた。随分と深そうだが…
 タキの肩から降りジッと水を見つめていると、隣にタキがやってきて顔を覗きこんできた。

「どうだ? 少しは落ち着いたか?」

 落ち着くも何も…この水が襲いかかってくるかもと思うとゾッとする。

「俺の友達はここに連れてくると凄く喜ぶんだ。出てこい、ジャローダ!」

 タキの呼び声と合わせて奇妙な球からロイヤルポケモン、ジャローダが現れた。
 それにしても、なんだあの球は? 
 あれから獣が出て来たと言うのか?
 驚いているオイラに気がついたタキは、それをオイラに見せて説明を始めた。

「どこからか分からないけど…リバリー国付近で見つかったんだ。今はこれの研究で賢者達も大忙しだよ」

 そんな訳のわからない物を…

「だけど、これで獣を休ませる事が可能なことはもう研究で判明してる。だから俺はこれ使って、今まで君を探す旅をジャローダとしてきたんだ」

「クジャー!」

 ジャローダは頷くと、水の近くに行ってしまった。

「ほらな」

 水辺で遊ぶジャローダを見ながら、タキはそうオイラに言った。今気がついた。この笑顔…本当なのかそうじゃないのか解らないから怖い。オイラは、タキの眼を見つめるとゆっくり口を開けた。

「(おまえを信用していいのかわからん)」

 オイラを見ていたタキは驚いた顔をすると顎に手をやる。

「そうか…ビクは話せるのか」

「(なに? 違う! これはオイラの力のひとつだ!)」

「そっかー…じゃあ、これからは沢山話せるな」

「(ああ、聞きたい事は沢山ある。勝手におまえの国の手伝いをさせようとしているようだが、オイラは人間を護ろうなど思わんし、思えん!)」

「そんなこと言うなよ…」

 今まで笑ってばかりだったのに、悲しそうに言う。オイラは、オイラの意見を言ってるだけだから、全く悪くないはずだ!

「(オイラをあの檻から出してくれたのは感謝しよう。でも、それとおまえ…タキの国とはなにも関係ない。おまえを護れというのなら、護れるが、もしおまえが国を護れと言ってもオイラは護らん)」

「俺は護ってくれるけど、他の人は助けないのか……。ビクが思ってるほど、人間って悪い奴ばかりじゃないよ。そりゃ、嫌な奴もいるけどさ」

 そうやってまた笑って…

「(本気で言ってる)」

「ああ、わかってる。それじゃ、約束しよう」

「(約束だと…?)」

「そう。俺を護る護らないは、ビクが決めていいよ。だけど、他の人も獣も…俺は一緒に護って行きたいんだよね。だから、俺を協力してくれるんだったら、ビクのしたいことも協力する、って約束だ。だけど、人を殺すとかは無し」

「(お前に協力したら、オイラのやりたいことしてくれるのか?)」

「うん! ビクはなにしたい? 美味しい木の実でも食べたいか?」

 また、また笑う。タキは、本当に不思議な人間だ。不思議過ぎて、逆に不気味で…何を考えているかわからないが、それでも良い人間なのは確かだ。

「(いいぞ。そうだな…オイラは楽しい事を沢山したい、あと自分の仲間もいるかどうか探したい)」

「うん、いいよ。これから楽しい事沢山して、ビクの仲間も探しながら…リバリーの人と獣達を護ってこう!」

「(……ぅん)」

 最後の言葉が気に食わなかったので、ヌルい返事を返してしまったが…
 コイツは、タキは本当に…楽しそうな奴だ。

 3話に続く…

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代珠
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非公開
自己紹介:
▼代珠(よず)
October 10
  学生
出身:シンオウ地方 コトブキシティ

ゲームや漫画好き。物語の構想を練るのが好物。←または捻る。←の作業時はとにかく変人になる。アップルティーが好きでチーズが嫌い。自分でよーさんとニックネームを付けている、なんか寂しい人。


▼スタ
September 20
  学生
出身:シンオウ地方 ハクタイシティ

 いつも物語の感想や間違えを指摘してくれる、代珠の心強いお友達。ホムペ等を作ってくださっています。好きなものはお猿。トラウマは、多分ゴリチュウです。
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