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今朝、来週までとか言ってましたが出来たのでのせますw
そして、念のために何度も言っておきます!
ビク編と○○編で分ける予定でしたが、分けないで合体させます。
前回ビク編を読んでくださっていた方々は、①から読んでください。
ビクとのお話はまったく変わりません。
では、読む前の注意事項いきます!!
・男主人公。
・これから書く本編へ繋がる鍵となる章です。
・漢字の間違えとか文とか気にしない。
・主は文章能力はないからね?(´∀`)
・背景の絵写的な要素少なめ。
・↑だから心で、感じやがRE。
・うん、これはもうお話っていきだ、小説ではないNAI♪
・感想嬉しスw
・これ、フィクションね(・∀・)
・そんでもって、読んだ事妄想して頭で具現化する 能力 !! コレ大事。
以上を守れる方は、下記から4をお楽しみください。
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リバリー国の城を出て、オイラとタキは中心部の遊び場へ向かう。獣と人間が遊べるように大きく作られたそこは、リバリーの城より大きい。
「タキ? タキじゃないか!」
大きな声を出しながらタキに近づいてきた人間は、タキと同じくらいの背丈の少年だった。やけに黒い髪の色は、弱く光る陽の下できらりと輝く。その隣には、エンブオーが立っている。
「王様の使いは済んだのかい?」
「うん、今終わって…これからみんなと遊ぶところなんだ」
「そうか…みんなタキのこと待ってたから凄く喜ぶよ。それじゃ…僕はもう行くね! 今度また修行の相手してよ」
「ああ、わかった。またね! レイン!」
レインという少年を見送ると、タキは口笛を吹きながら赤い球を投げる。その球からは、タキのパートナーの一人であるジャローダが姿を現した。そして、オイラとタキの周りには、さっきのヨーテリーの他にチラーミィ、シキジカ、ミネズミなどが集まってくる。
「みんな! 今日は俺の新しい友達を紹介するね。ビクティニっていうんだ」
「(危険になったら直ぐに呼べ。オイラが助けてやる)」
誇らしげな態度に、みんな安心そうな顔をして挨拶を返してくる。オイラの声が聞こえるタキは少し笑うと続ける。
「今日はみんなでかくれんぼだ! ビクはルールを知らないから説明するよ…」
言いながら跪いて砂に指で図を書いていく。
「いいか? かくれんぼは最初に、鬼とその鬼から隠れる人を決めるんだ。その後は、鬼が10数える間にみんなバレない場所に隠れる。夕日が見えなくなるまで見つからなければ、その人の勝ちだ。見つからなかった人は、またここに自分で戻ってくること!」
「(ふーん…なんだか隠れる方は暇そうだな)」
ぽつりとオイラが言うと、ミネズミが不気味な声を出しながら眼を輝かせた。
(じゃあ、お前がやるかぁ? きっと君はボクを見つけられないけど…)
嫌味を言われて腹が立ったオイラは、タキの服をぐいぐいと引っ張る。
「(おい、タキ! 鬼はオイラがやる! みんな全員捕まえてやる)」
一度首を傾げかけたタキだったが、久かに怒りを出しているオイラを見て苦笑いをすると、ササッとその場を数メートル離れた。
「じゃ! ビクは10数えるんだよー! 眼を閉じてゆっくり、ちゃんと数えるんだよー!」
「(わかった)」
返事を返して、オイラは直ぐに眼を閉じて数を数えた。
1…2……3…
(あぁ…このお花の香り、とてもいいわ)
シキジカの声がする。
4…5……6…
(あ! ここ、凄く居心地よさそうな穴だなぁ…ここに隠れよう!)
チラーミィの声がする。
7…8……9…
(しめしめ…あいつは木の真上に僕がいるなんて分からないだろう)
ミネズミの声がする。
10!
鬼ごっこスタートだ。奴らめ…思った事を口に出し過ぎだ。もう、何処にいるのか分かるぞ。まず、この場所の左方向にある花壇だ。花の匂いと一緒に、姿が見えたのはシキジカ。
(えぇ! 凄い! どうしてバレちゃったのかしら…)
ふん。何故か教えて欲しいのか? それは、お前が近くにオイラがいることを忘れて話していたからだ。
見つけたシキジカを後ろに、オイラは気分がよくなるような穴場を探す。木の根元に、穴はないのだろうか?
細目に何本も並ぶ木の下を探すが、なかなか見つからない。
(ねぇ…もしかして、ミネズミ君探してるの?)
ふと隣にいたシキジカがそう言う。オイラが顔を見返せば、オイラから直ぐに眼を放して地面をこつこつと蹴っていた。どうやら、オイラを変に気にしているみたいだ。
「(安心しろ。オイラはこんな顔だが、あまり怖くないぞ!)」
(本当に…?)
「(本当だ! なんせ、人間には結構可愛いと言われていた方だからな)」
ニッと微笑んで見せると、シキジカも明るい表情になった。どうやら、オイラが少し無愛想な顔をしすぎていたみたいだな。もう少し…心を許してもいいのかもしれない。
「(それにしてもだ…オイラは、今チラーミィを探していたんだ。さっきひそかに声が聞こえたからな…)」
(声? もしかして…私の声も聞こえたの? ビクティニ君って、耳がいいんだね)
「(そうだな…長い間、人間から隠れる為に必死で気配を探っていたから……ん?)」
(どうしたの?)
今、音がした。あの不気味な笑い声…さっきのミネズミの声だ。オイラは、すぐに木の枝に飛び乗ると、そこから急いで声を追っていく。シキジカが「まって」と声を掛けて来たので「まっていろ」と言って、そのまま目の前の声を辿って行く。
数回木の枝を飛ぶと、どさりと真下に茶色い物体が落下した。真下を見れば、眼を回すミネズミの姿がある。これっきしで眼を回すとは…オイラを馬鹿にしたわりには、たいした事は出来ていないな…。人間の言葉で、これを「くちたけ」と言うんだったかな?
違う様にも感じるが、まあいいか。
とにかく、眼を回させてしまったオイラにも責任はある。ちゃんと中央の広場に届けて、後はシキジカに任せておこう。木から下りれば、眼を回したミネズミの体を抱える。しかし…コイツ、よく見たら攻撃を受けて気絶しているように見えるな。サイコキネシスあたりか…
「(一体誰がこんなことを…)」
(ビクティニ君っ!)
息を切らしながらシキジカがオイラのもとへやってくる。あの木の上から離れて、大分遠いのによくここまでこれたものだ。流石、シキジカだな。
「(ちょうどよかった。今、ミネズミを見つけたんだが…どうやらコイツ。誰かの攻撃を受けたみたいなんだ)」
(え?! 獣が獣にってこと? ありえないよ…)
「(どうしてそう言いはれるんだ…?)」
(だって、このリバリーの獣達は喧嘩はするけど、戦いはしないもの。タキみたいな王国を護ろうとする人に仕える獣は戦うけどね…)
そうなのか…。タキのジャローダの動きは見た事がないが、相当素早く、力強い能力を持ってるんだろう。だが、他の獣は戦わないのか…。
「(シキジカ。この国に、サイコキネシスを使えるような獣はいないのか?)」
(サイコキネシス…そうね、占い師のムシャーナくらいしかいないかな…。だけど、そのムシャーナは小さい時からこのリバリーにいるから、そんなことはしないよ)
「(そうか…)」
では、もうひとつしかないじゃないか。敵か旅人かはわからんが、この国に不具合な人間が侵入している事は確かだ。
もしかすると、スパイかもしれない!
「(おい! かくれんぼとかいう遊びをしている場合じゃないぞ! 敵だ!)」
(そ、そんな! どうすれば…)
戸惑うシキジカの頭を撫でて、急いでミネズミを背に乗せると、オイラは真剣にシキジカに「大丈夫だ」と一言言う。
「(おまえは、なるべく早くこのことを皆に伝えるんだ! 頼んだぞ)」
(うん! 任せてビクティニ君)
そういうと、軽い身のこなしでミネズミを抱えながらシキジカは城の方へ走って行く。その姿を見送ると、オイラは空を睨みあげた。周りを見れば随分と木が生えており、奥に進むにつれて暗くなっている。
空はもう夕焼け。見つかっていないチラーミィはきっと、急いで城に向かったシキジカ達と合流を果たして、皆に侵入者が入ったことを伝えてくれるだろう。あとは、オイラがタキを探して侵入者を追い返せばいいだけだ。
===
砂地ではなく、緑を見たのは王様からビクを探す命を出された1年前の時だ。本当に、俺はビクティニと共にまたこの国に帰れた。1年間の間、こんなに長い旅になるとは思っていなかったみたいで王様もその期間中はウォーグルを飛ばして手紙をくれた。国に住む獣や人々も心配していたみたいで…
ある時、その中の一通でレインが街の子供達に迫られて、俺がビクティニを探す命を出されたことを言ってしまった、という話があり秘密の捜索は結局国民全体にバレてしまった。案の定、リバリー国に帰ってきたら皆ほとんどの人達がその事を知っていた。だけど、ビクが人に馴れる機会が増えて逆に今は良かったと思ってる。
「ふぅ…ここ俺、隠れられるかな…」
リバリー国の周りは森で埋め尽くされている。その一角は、草が茂っていてタキが屈めば隠れられるくらいだ。タキは、草を揺らさない様に静かにその場に腰を降ろした。うん、草の絨毯みたいでちょうどいいや。ここなら夕方まで大丈夫そうだな。
タキは、持っていたバックの中から本を取りだすとパラパラとページを捲って読みだした。ビクの仲間について、そういえばこの本に載ってるかもしれない。そう思いながら本に集中仕掛けたその時、遠くから草の揺れる音がした。もしかして…ビク?
本なんて読む余裕なんてないな。タキは、そっと本を閉じた。すると、ほんのわずかなその音をも聞き逃さなかったのか、草の揺れる音が一気に早くなった。ヤバい、本当にこんな早くに見つかってしまうんじゃ…。
草を弄ってきた音の主と共に草むらに一気に風が吹き抜ける。もうくる!
ぎゅっと眼を瞑ったタキ。顔に当たる風は一瞬で、眼を瞑っていてももう目の前に鬼がいる事が分かった。こんなに早く見つかってしまうなんて…格好悪い…タキはそっと瞑っていた眼を開いた。すると、そこには大事なパートナーのクジャが大きな体を屈めている姿があった。
「く…じゃ?」
鼻先にあったクジャの顔、タキと瞳が合った途端に嬉しそうにクジャは小さく鳴いた。そして、ぐるりと大きな体でタキの周りを一周して、円を描くようにタキに抱きついた。タキの方は、ビクじゃなかった事にほっとしている。
「凄く焦ったよ、びっくりした」
額に冷汗を流しながらタキは、じゃれてくるクジャの頭を撫でた。クジャはとても嬉しそうに顔を頬に押し付けてくる。
「クジャとはいつも隠れる場所が被るなぁ…」
「クジャー!」
「ちゃんと聞いてるのか…」
少し溜息を漏らしながら、タキは腕を組む。
「仕方ない…どこか別の場所に隠れるよ」
タキはクジャの頭を撫で終えると、すぐに立ち上がろうとするが… これが、クジャが体に絡みついているせいで動けない。クジャは撫で終えてもまだじゃれてくる。
「クジャ…離れて」
困った表情でタキがクジャにそう言う。クジャはそんな顔のタキを見て迷ったようだが、それでも嫌だと顔をぶんぶん横に振った。極めつけには、タキをぎゅっと抱きしめた。
「いっ! いったい! 分かった! こうしよう、一緒に隠れる事にしよっ!」
一緒に隠れる。クジャは、嬉しかったのか笑顔でまたタキの頬に顔を押し付けてきた。まだ縛られ続けるタキは、限界だったのか優しくクジャの体を叩いた。
「痛いからっ、離れろ! あと、この体勢だとクジャの顔見えてるから! ここじゃなくて違う場所に移動しよう!」
ハッと今のタキの言葉でクジャは長い首を屈めてするりとタキから離れた。瞬間、タキは少し咳き込むと本を拾って立ち上がった。クジャの身長はタキの身長の上の上。隠れられる場所はやはりあそこしかないか…
「よし、クジャ! 森の奥に行こう。あそこならビクにも見つからないだろ」
我ながらに良い案だ。クジャもこくりと頷いたので、タキは急いでクジャと共に森へ向かう。森の中は、少し薄暗い。スパイも侵入する時はここからなので、危険な場所なのは確かだ。タキとクジャは、森の静けさの中から誰かいるかどうか様子を見ながら進んでいく。
ちりりりりり
ちりーん、ちりーん
鈴の音。獣…獣がいるのか?
「聞いたことない鳴き声だな」
「クぅジャ」
外から来た獣だろうか。どこから迷いこんだんだろう。タキは、首を傾げつつも隠れる場所を探す。木と草ばかりだな。なにか洞穴があればいいけど…
ちりーん、ちりーん!
鈴の音が大きく辺りに響いた。まただ、今度は近くなってるみたいだけど。流石に不思議に思って、クジャと顔を合わせる。
「この音ってなっ…!?」
ちりりりりりりりりりりりりりりりりりりり!
突然、大きな鈴の音とともに森全体に風の波紋が散った。木の上にいたマメパトがばたりと地面へ落ちてくる。クジャも少し身震いすると、眼の端をきっとさせて辺りを見回し、タキの顔を覗きこんだ。タキは、頭を抱えながら苦痛そうに大丈夫、と言うと鈴の音の響いた方向を見つめる。
「今のは間違いなくサイコキネシスだ。知らない獣が森に迷い込んでる」
「おい! コラ待ちやがれ!」
鈴の音のした方向から人間の足音と怒鳴り声が聞こえてくる。この声は、何故か聞きおぼえがある。前から来る敵に備えて、クジャはタキの目の前に立ち戦闘態勢に入った。
ちりりりーん!
また鈴の音が響くと、方向から小さく人の姿と獣2匹の姿が全速力で走ってくるのを見えて来た。見慣れない白くてふわふわ浮いている獣が先頭を走り、それを追う様に痩せ型で長身の男がガーディを連れてそれを追っていた。
「アイツは!」
男を見てタキは、むっと顔をしかめた。ビクを売った男だ。なんでこんな所にアイツが?
段々近づいてきて男はクジャに気がついたのかガーディに怒鳴り声を上げる。
「おい、おまえ! あの化け物をなんとかしろ!」
指示されたガーディのほうは、なんだかとてもその男を怖がっている様子で直ぐにクジャの目の前まで駆けこんで来た。ガーディはクジャを睨みつけると、目掛けて頭突きを放ってきた。
「クジャ! 攻撃は駄目だ。交わして」
タキの声にクジャは、ガーディの攻撃を交わした。そして、ガーディはそのまま木へと激突してふらふらとまた立ちあがる。その姿を見てちっ、と舌打ちをすると男はまたガーディに向かって怒鳴り出した。
「この糞が! 高ぇ金出して買ったのになんの役にもたちやしねぇ」
この男、なんて酷いことを… タキは、知らず知らずのうちに歯を噛み締めて男を睨みつけていた。自分のために頑張って戦ってる獣を道具のように扱って…許せない。
ちりりーん!
鈴の音。どうやら追われている獣の鳴き声だったようだ。近づいてきたその獣は、目尻に涙を浮かべながら必死で男から逃げている。あんな姿見てられない!
タキはクジャの元から一気に走りだしてタキは、今でも大泣きしそうな白い獣に両手を差しのべた。
「おいで!」
白い獣はその声でタキに気がつくと、今まで堪えてきた涙をボタボタと流しながら直ぐに胸へ飛び込んだ。両手でその獣を抱きしめると、タキは次に眼の前に追い掛けてきた男に蹴りを入れる。男はその場にしゃがみ込み、喰らった痛みに口元が引き攣っていた。
タキは、男から離れてクジャのいるところまで急いで戻った。そして、獣に怪我はないか確認する。抱き寄せていたその獣はとても軽くて、寒いわけでもないのに小刻みに震えていた。相当この男に酷い事をされたのだろう。
「はっ、テメェ…あん時のムカつくガキだな」
痛みに耐えながらむくりと立ちあがった男は、タキを睨みながらそう言った。
5話に続く…
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☣更新日時☣
03 | 2025/04 | 05 |
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☣カテゴリー☣
☣プロフィール☣
HN:
代珠
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
▼代珠(よず)
October 10
学生
出身:シンオウ地方 コトブキシティ
ゲームや漫画好き。物語の構想を練るのが好物。←または捻る。←の作業時はとにかく変人になる。アップルティーが好きでチーズが嫌い。自分でよーさんとニックネームを付けている、なんか寂しい人。
▼スタ
September 20
学生
出身:シンオウ地方 ハクタイシティ
いつも物語の感想や間違えを指摘してくれる、代珠の心強いお友達。ホムペ等を作ってくださっています。好きなものはお猿。トラウマは、多分ゴリチュウです。
October 10
学生
出身:シンオウ地方 コトブキシティ
ゲームや漫画好き。物語の構想を練るのが好物。←または捻る。←の作業時はとにかく変人になる。アップルティーが好きでチーズが嫌い。自分でよーさんとニックネームを付けている、なんか寂しい人。
▼スタ
September 20
学生
出身:シンオウ地方 ハクタイシティ
いつも物語の感想や間違えを指摘してくれる、代珠の心強いお友達。ホムペ等を作ってくださっています。好きなものはお猿。トラウマは、多分ゴリチュウです。
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