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日記,ポケモンアレンジ小説中心に更新中のブログサイトです! ※This site is Japanese only.
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こんばんはー!
携帯用HPではまだまだ1stが続き…
ラストまでまだ少しありますが…
ここではもう2ndをのせていきますよー!

では、読む前の注意事項いきます!!
・男主人公、BW小説です。
・↑は公式名ではありません。「公式名じゃなきゃ嫌っ」という方はご遠慮ください。
・誤字脱字、文章を見て「あっ」と思った方はメールでお知らせくだされば幸いです。
・感想…くださったら大喜びします///
・前回の1stのお話と少し繋がりがある…かも
・ゲームをまだやってないかたは、ちょいネタバレを含みます。
・ぜひ! HPの方にも遊びに来てください!!



以上が注意事項です!
では、ご理解くださった方は下記から 1 をお楽しみください。



======


 大理石で創りあげた極上の広間には、Pの文字を胸に白い服を着た男女が集まる。彼らは赤の絨毯で引きつめられた一本の道を挟むように立っていた。順番に並ぶ彼らの次に、帽子を被り法衣に身を包む6人の七賢人達も集まっていた。その広がる先には一つの王座がある。
 王座の隣には、珍しい糸で紡いだ豪華なマントを身に着けた男がいた。薄緑の髪は、前髪をオールバックのように整えられている。
 そんな彼らを重圧で押し潰すかのように、絨毯に繋がる階段を昇る青年の姿が見えてくる。17歳であろうか、緑の瞳に髪。その細身は深紅のマントに包まれ、表情は心ここに非ず、といったものだ。青年の後からは、マントの長い裾を持つ若い女が二人いた。彼の身の回りの世話役の様にも見える。
 青年のゆっくりした足取りに彼女達も合わせて付いていく。そして、彼女達は静かに息を吸った。

「王の言葉を聞け」

 彼女達の言葉を聞きながらも青年は歩みを止めない。Pの文字を胸に背負う人々もまた、通りすがる青年に跪く。そして、一人の七賢人の前を通りすがると、まるで青年を導く様にまた跪き、七賢人の一人は口ずさむ。

「王は勇敢である」

 言った七賢人のあとを追う様に、隣にいた七賢人も口ずさむ。

「王は決して希望を失わない」

 言い終わり、また七賢人が口ずさむ。それは、青年が王座に歩み寄る度、雫が落ちる様に声は続いた。

「王は愛情に満ちている」

「王には夢がある」

「王は大胆である」

「王は全てを受け入れる」

 青年が王座の付近へやってくると、豪華なマントを身に着けた男が両手を掲げる。その右手には、輝く古来の王冠が握りしめられていた。男は低いテノールの声で続けた。

「さあ、王を称えよ!」

 男の言葉に周りの人々は跪いたまま青年の姿を見つめた。まだ王の冠を身に着けていないが、彼らには青年が輝いて見えた。必ずや王は我々の望みを叶えてくださる。
 青年は瞼を閉じ、男に頭を差し出した。その行為に男は掲げた冠をそっと青年の頭にのせる。男は顔の緩んだ優しい表情で人々に語りだした。

「この世界にはポケモンという、我々より勝る生き物たちが存在します。ポケモン達は人間に傷つけられ、苦しい過酷な運命を辿り生き続けている。人間とポケモンは一緒にいてはならない! 王もそれを望んでいます。そして、ここにいる我々もまた同じ気持ちです」

 言葉を聞いていた青年…王は、呼吸と同時に瞼を開き、自分を見つめる人々を温厚な瞳で見つめ返した。王は、真剣な表情でその右手を大きく頭上に挙げる。

「僕は必ず理想の勇者に…選ばれし者となる」

 周りの人々は、王の言葉に静かに頷き称えるべく、皆頭を垂れた。


 2話に続く…

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HN:
代珠
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性別:
非公開
自己紹介:
▼代珠(よず)
October 10
  学生
出身:シンオウ地方 コトブキシティ

ゲームや漫画好き。物語の構想を練るのが好物。←または捻る。←の作業時はとにかく変人になる。アップルティーが好きでチーズが嫌い。自分でよーさんとニックネームを付けている、なんか寂しい人。


▼スタ
September 20
  学生
出身:シンオウ地方 ハクタイシティ

 いつも物語の感想や間違えを指摘してくれる、代珠の心強いお友達。ホムペ等を作ってくださっています。好きなものはお猿。トラウマは、多分ゴリチュウです。
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