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更新3回目w
ふぅ… 今週は③まででいいかな、来週から④いきます。
あ、ここで言っておきます! ビク編と○○編で分ける予定でしたが、分けないで合体させます。
前回ビク編を読んでくださっていた方々は、①から読んでください。
ビクとのお話はまったく変わりません。



では、読む前の注意事項いきます!!

・男主人公。
・これから書く本編へ繋がる鍵となる章です。
・漢字の間違えとか文とか気にしない。
・主は文章能力はないからね?(´∀`)
・背景の絵写的な要素少なめ。
・↑だから心で、感じやがRE。
・うん、これはもうお話っていきだ、小説ではないNAI♪
・感想嬉しスw
・これ、フィクションね(・∀・)
・そんでもって、読んだ事妄想して頭で具現化する 能力 !! コレ大事。


 以上を守れる方は、下記から3をお楽しみください。 




======


 この世界は、人間と獣が暮らす世界。今はまだ、森や山、海などの自然が美しいがいつかは人間達と獣が暮らすための大きな社が多く建つだろう。
 そして、オイラの名前はビクティニ。
 森の中で獣達と暮らしていたが、ある日、人間の仕掛けた罠にハメられた。はじめの、そいつは酷く獣を乱暴に扱う奴で他に捕まっていた獣を助ける為に、オイラはその人間に炎を放った。
 焼き払った後、獣達と逃げたのだが…それを起こしたのが村の中だったため、オイラの変な噂が流れてしまった。人間を襲った凶悪な獣としてオイラに賞金が掛かれば、オイラを狙って沢山の人間達が獣を従えて立ちはだかってきた。
 そして、オイラが「勝利の神様」だという人間が現れ、そいつらにオイラは捕まってしまった。気がつけば、怪しげな店で売られていたオイラを助けてくれたのが…今、オイラに己の右肩を貸してくれているタキという少年だ。

「ビク! そろそろリバリーに着くぞ」

 そう、オイラを助けてくれたのは有難い事だ…。でも、タキは自分の王国であるリバリー国の獣と人間を護ってほしいという。オイラの願いを叶える条件で、オイラに頼んできたが…やっぱり乗り気でないのは確かだ。

「(リバリーとかいう国は、聞いた事がないな)」

「そうだな…この地方の一番右下にある国だから、あまり知れ渡ってはいないだろう」

「(だが、オイラにそんな知れ渡ってない国を護ってくれと言うんだ。なにか良からぬ事でも考えているんだろ?)」

「そっか…ビクには話しておくべきだよね。リバリーは確かに右端にある小さな国だ。でも、獣や技術に関してはリバリー国の方が発展してる。だからその技術を狙ってくる国やスパイが多いんだ」

「(そうか…)」

 そういうことか。リバリー国の王様が、タキを旅立たせてオイラを探していたのもわかる。

「(しかし、タキ。オイラはおまえ達が思ってるほど強くはないぞ。オイラがお前の国を護ろうとしても、沢山の国の獣が来れば歯が立たない)」

「ビク…? もしかして、自分の事わかってないのか?」

「(どういうことだ?)」

 砂地を歩きながら、タキは身に着けていたバッグから古びた本を出した。

「これ、見てみなよ」

 そういって見せて来たページに描かれていたのは、オイラと姿がそっくりな獣だった。タキは続ける。

「『その昔、世界にまだ人間が慣れ切っていない頃。一度荒れ果ててしまった大地を、アルセウスが救いだして間もない頃。人々と獣に、巨大な二匹のドラゴンが襲いかかってきた。豊かになった自然を次々と自分の手にし、ついにはその彼らの住処であった地方までも奪ってしまったからだ。そんな怒り果てた彼らを鎮めようと立ちはだかったのが、一人の若き青年とビクティニだった』」

「(おっ…オイラが? オイラはそんなこと知らない、そんなこと…)」

「ビクがこの事を知らないってことは、ビクの仲間がいたってことだよ」

 オイラの仲間がいた?
 じゃあ、今でもいるかもしれないってことだ。

「続きを読むよ? 『その青年の隣に居た獣、ビクティニはどんな戦いにも勝利をもたらすと言われる幻の獣だった。彼らに挑んだドラゴンは、負けを認め、代わりに人間達が作ったと言われる、リュウセランの塔に住み着いた。』って、そんな話」

 本をバッグにしまうとタキはオイラを見つめた。

「ビクの仲間も、ビクも…俺達みんなに力をくれるっていう幻の獣だったんだ。昔も、今も。だから、ビクがいればみんなを護れるよ」

 そんなに褒められても、オイラは何も照れたりしないぞ。だけど、オイラにもそんな凄い仲間達がいたのか、と思うと少し誇らしい。タキも今までの人間と違って、とても良い奴だ。

「ほら! ビク! もうリバリーが見える!」

 タキは嬉しそうにリバリー国と思しき場所へ駆け出した。そこは、とても緑が豊かで、見た事もない建物が立っている。


===


 リバリー国の中に入れば、街には人間と獣が沢山いた。そして、タキと同じような人間や嬉しそうに笑む獣達がいる。信じられない光景だ。

「(…みんなが心の底から喜んでる…こんなのっ! こんなことは…)」

「みんな…。みんなで頑張ってきたんだよ。力を合わせて、苦しい事も悲しい事も乗り越えてきたんだ」

 そういうタキは、周りの人間と同じ優しい表情だ。タキが歩いていれば、沢山の獣や人間が話しかけてくる。「ただいま」と「やっと帰ってきたな」、「今日は遊べるね」と。獣達も、笑顔でタキにくっついてくる。

(君は誰なの? タキのお友達?)

 急に小さなヨーテリーが話しかけて来た。オイラは鼻を鳴らすと腕を組む。

「(オイラはタキを護るために来たんだ。だが、タキからの頼みでお前たちや人間を護れと言われている)」

(もしかして、君がビクティニ? うわー! ビクティニだよ!)

 そうヨーテリーが言うと、オイラの周りに獣達が集まってくる。

(凄い! 君が僕達のヒーローでしょ?)

(タキと一緒に来てくれてありがとう!)

(この街を護るために…僕等の仲間やタキに、他の人達を助ける為に一緒に頑張ろうね!)

 沢山の獣達の声が、何故か嫌じゃなかった。人間を一緒に護ろうと言われようと、何故か嫌じゃなくて…。逆に凄く嬉しかった。

「そうだ! 久しぶりにみんなで遊ばないか?」

(うわぁ! タキが久々に遊んでくれるよ!)

(お仕事はいいのかな?)

 獣達が嬉しそうにタキに言う。待て、タキはみんなの声など聞こえないはず…

「今日は、ビクと王様に挨拶に行けば仕事は終わりだから…ビクとジャローダとみんなで遊ぼうか」

 そう言うと獣達にしばしの別れを言って、その場を立ち去った。獣の心がわかるのか? だが、そういうふうには見えない。わからないが、タキは理解しているんだ。本当に不思議な人間だ。

「(タキなら、リバリーを救えるかもしれない)」

「え? うーん…だけど、ビクとジャローダも一緒だ。二人とも俺の家族だから」

 家族…? パートナーでなく、ペットでなく……

 そのままタキが前に進めば、少し大きな家が見えてくる。どうやら、ここがリバリー国のお城みたいなものらしい。中に入れば、人間がタキに近づいてくる。

「おお、タキ。帰って来たのか」

「はい。ただいま帰りました。探していたビクティニも一緒です」

「ほぉ…これがビクティニ。確かに古文書で見た獣の絵と同じ形をしている」

 そういうと、近くから鎧を纏った人間が何人も連なって出て来た。オイラは、警戒して睨みつける。しかし、鎧を纏った人間は綺麗に整列すると内側を向き空間を開けた。出来た間を遠くの方から優しい眼をした古い人間がやってくる。

「王様! ただいま戻りました」

 タキが古い人間にそう言えば、ようやく理解する。この人間が、このリバリーの王様の様だ。

「よく無事に戻ってきてくれた、タキ! 本当に無事でなによりじゃ」

 王は、タキの頭を撫でるとオイラを見ながら微笑んだ。

「そうか…この子がビクティニか」

「(っく! き、気安く呼ぶな!)」

「こら、ビク」

 自分の王国の王様に汚い言葉を使ったからか、タキは軽くオイラに叱るので黙って王を見つめる。別に…オイラの声はお前にしか届いていないのに…。

「幻の獣、ビクティニよ。我々人間とここに住む獣達のために、どうか力を貸しておくれ」

「?! 王様?!!」

 タキは凄い焦りながらオイラ達に頭を下げた王を立たせた。自分が慕ってきた人間に、頭を下げて願い通されたので驚きを隠せないでいるようだ。オイラは、そんな王ににやりと笑むとゆっくり頷いた。

「おお、ビクティニよ。本当にありがとう」

 そう言って、王はまた頭を下げようとするが次にはタキが止めて「任せてください」と言っていた。そんな姿を見て、オイラはタキの肩の上でケラケラと大笑いしていた。


 4話に続く…

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代珠
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非公開
自己紹介:
▼代珠(よず)
October 10
  学生
出身:シンオウ地方 コトブキシティ

ゲームや漫画好き。物語の構想を練るのが好物。←または捻る。←の作業時はとにかく変人になる。アップルティーが好きでチーズが嫌い。自分でよーさんとニックネームを付けている、なんか寂しい人。


▼スタ
September 20
  学生
出身:シンオウ地方 ハクタイシティ

 いつも物語の感想や間違えを指摘してくれる、代珠の心強いお友達。ホムペ等を作ってくださっています。好きなものはお猿。トラウマは、多分ゴリチュウです。
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